ローマの信徒への手紙は、コリント一、コリント二、ガラテヤと共に「パウロの四大書簡」とも言われています。
本書で何が優れているのかと言えば、パウロが本書を通じてキリスト教の真髄を示し、今日のキリスト教教理の根幹となるべき内容を要約しているからです。
1.キリストと共に
「罪の中にとどまるべきだろうか、決してそうではない」「罪を犯してよいということでしょうか、決してそうではない」と繰り返されています。これは、信仰義認が説かれるところでは、いつも問題になる箇所であり、「罪を犯しても赦されるのであれば、罪を犯し続けても良いではないか」という意見に対して、「決してそうではない。罪に対して死んだわたしたちが、どうして、なおも罪の中に生きることができるでしょう」と言っています。
ハイデルブルグ信仰問答の第64問でも、同様の論法で信仰義認を語っています。わたしたちは、バプテスマに象徴されているように、キリストと共に死にキリストと共に復活させていただき、生かされているのです。
2.罪に対して死んだ者の生き方
「キリストと共に十字架につけられた」とは、全く罪を犯さない死人になると言うのではなく、「もはや罪の奴隷にならないためである」 また「死んだ者は、罪から解放されています」とあるように、今までのように罪に支配されて、そこから離れられないのではなく、罪を犯すことよりも、神を喜ばせることを第一義の生き方をすることができるようになるのです。
3.感謝の生活
キリストの十字架にあって罪に死に、キリストの復活によって新しい命に生かされた者は、「キリスト・イエスに結ばれて、神に対して生きているのだと考えなさい」と言われています。口語訳では「認むべきである」と「考えなさい」よりさらに強く言っています。
わたしたちはキリストと共に十字架に死に、キリストと共に生かされた者です。消極的に、罪を犯さないように防御しながら生きるのではなく、積極的に、神様に感謝をささげつつ、善を行い、義に生きる者でありましょう。
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