信仰何でもQ&A 質問No.002
「福音の光」2000年3月号掲載
  質問医療を始めて以来、死に行く人への心のケ ア―など、人間そのものへの癒しについて悩むことが多いのですが、よろしくお教え下さい。  

回答 死と言うと、「生まれては死ぬるなりけりおしなべて、釈迦も達磨も猫も杓子も(一休宗純)」と、わかっている事実であっても、いざ自分自身のこととなると、「今までは、人のことだと思ったのに俺が死ぬとはこいつはたまらぬ(十返舎一九)」と他人事のように考えている所があります。
 医者をされている関係で、たぶん、死とはいつも直面しながら生活をされているのでしょう。死に行く方にとって何が本当に一番大切なのでしょうか。人々は、死のことについてあまり話す事を好みません。しかし人は必ず死ぬのであり、死は避けて通ることの出来ない事実です。死後どうなるのか分からないために、多くの方々が恐れと不安に苛まれるのです。聖書は、死は全ての終わりではなく、墓を超えてある永遠の命への入り口であると記しています。(ヨハネ5章 28・29節)。死後、天国か地獄かのどちらかで永遠に存在していく、とあります。
 天国にいけるという確信が無い時、恐怖が人の心を襲うのです。死後の世界があるとどうして言えるのでしょうか。イエス・キリストが墓からよみがえられたことによってです。キリストの復活は、死の後に命があることを証明しました。そして、彼のみが私達人間を天国に連れていってくださるお方であることも証明したのでした。医学の進歩にも著しい所があります。しかし、死に行く人に天国への確信を与えることは出来ません。
 聖書には、人間には1度死ぬことと死後にさばきを受けることが定まっているとあります。(ヘブル9章27節)罪の報酬は、死であるとも記されています。(ローマ6章23節) 確かに見える人間は騙せても、生きている神様の目から逃れる事は出来ません。
 イエス・キリストのみが死んだ青年に対して「起きなさい」と言い(ルカ7章14節)、墓の中に4日間も横たわっていた人に「出てきなさい」と命ずることが出来るお方です。(ヨハネ11章43節) イエス・キリストとはどのようなお方ですか。「私がよみがえりです。いのちです。私を信じる者は、死んでも生きるのです。」(ヨハネ11章25節)と言われる神様です。このお方を受け入れる時、天国への確信が与えられるのです。
 死に行く人の本当の癒しは、この確信を与える事にあるのではないでしょうか。
 
 

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