信仰何でもQ&A 質問No.017
「福音の光」2001年6月号掲載
母親から「育ててやっている覚えはない」などと言われ、愛情なく育てられて来ました。
母親に対して許せない思いが強いのですが、これからどのように接していけばよいでしょうか。
状況を知れば知るほど心の痛みに対して同情を禁じ得ません。さて、このような家庭環境の中でどのように家族に接すればよいのしょうか。
本来ならば、具体的にもっと正確な状況を知るために、お会いしてお話を開いた方がよろしいかと思いますが、それもかないません。近くの教会をお尋ね下さって、指導を受けられるのもよいかと思います。
人はみな罪人です。程度の差こそあれ、皆自分の事しか考えない傾向があります。
また人は普、精神的な履歴書をもっていまして、いろいろな環境の中で性格形成をしてきました。一つの言葉を語るのにも、その性格から出てくるのですが、例えば非常に辛い環境で育って来られた方は、人に対して優しい場合と、逆に「私はこんなに苦労して来たのだから、そんなあなたにはあれこれの事は甘過ぎる」と考え、厳しい態度で対処してくる場合とがあります。
以上のように、先ず、そのお母さんがどんな環境に育って来たかを知る必要があります。そうしますと、いろいろな事が分かり、同情も生まれ、そのような厳しい言葉も受け入れやすくなります。
そして、夫婦関係の問題があります。
お父さんとお母さんとの夫婦関係はどうであったか、それとはなく聞く機会があれば良いかと思います。あなたのご両親の夫婦関係が悪く、お母さんは女性として辛い生活を余儀無くされていたかも知れません。そのような状況を知ることによって、むしろ、女性としての同情や共感さえうまれることもあります。
私たちは、気を付けませんと自分だけを悲劇のヒロインにしやすいのです。大切なことは、お母さんの状況を知ってあげると言うだけでなく、自分自身をも振り返る必要があるかも知れません。
ひょっとしたら、お母さんが難しいあなたの態度に、どうして良いか分からず、疲労困ばいして辛くあたったかも知れません。
子供として、母親に対して厳しい態度をもって反抗したかも知れません。
とにかく、まず自分自身が豊かな袖様の愛の中に愛されていることを知っていくことは、家族の中に大きな変化を起こしていく事です。
是非教会に行かれ、神様の愛を知って項きたいと思います。
神様の愛は状況によって変る事がありません。その愛をしっかり知るなら、心に平安を頂く事ができますので、どんな状況に対しても受け入れる寛容と忍耐と愛を豊かにしてくださるのです。
まず、あなたから自分自身の心が満たされる事、そしてそれによって、周囲の家族に対して愛を注ぐ事ができるようになると思います。どうぞ、教会をお尋ね下さい。
(回答者:京都福音自由教会 牧師 鈴木義明)
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