信仰何でもQ&A 質問No.029
「福音の光」2002年6月号掲載
いつも人に騙され 裏切られてしまいます。
本当の愛について教えて下さい。
私の兄は特攻隊の生き残りです。
私が神様について語ると、兄は「自分は神様に騙された」と言うのです。
当時、天皇は現人神(あらひとかみ)で天皇を中心とした神の国を実現するため、特攻隊に志願し、「神風」が吹くと信じて、神国日本のために死のうと思って特攻隊員になったが、戦争には負け、天皇は神ではないと「人間宣言」をしてしまい、「もう神なんかに騙されん」と思ったそうです。それ以来、無神論者になったそうです。
私は兄に、悪い女に甘い言葉で騙された男が、「もう女性はこりごり」と言っているのと同じてすよ。真の神様ではない、もともと人間である天皇を神様と教え込まれ、国家による誤った教育によって、そのように思い込まされ、間違って信じたから悲劇になったのですよ。と語ったことがありました。
偽物は本物に似せて私たちに錯覚を与えます。「愛している」と言うプレイボーイの甘い言葉も、涙ながらに語る母親の言葉も、共に「愛」を語っていますが、時々私たちは錯覚して甘い言葉の方に騙されてしまう事があります。
聖書には女性について色々な表現で書かれています。
最も一般の人に知られているエロスは神様の愛(アカペー)と対極にある愛で、アカペーが「与え尽くす神の愛」と訳するなら、エロスは「奪い尺くす自己愛」とでも訳すべきでしょうか。
神様の愛(アカペー)は、神様に愛されるに値しない罪深い私たち人間を一方的に包んで下さっている愛です。
放蕩息子は、自己中心的な生き方でお父さんからもらった財産を湯水のように使い、豚飼の仕事をするようになりました。
空腹で豚の餌で腹を満たそうとさえ思うまでになりましたが、それすらもらえないほと落ちぶれてしまいました。その時に思い出したのが優しい愛に満ちた父親の事でした。
お父さんの所に帰ると、お父さんは喜んで放蕩息子を迎え入れて下さいました。無条件で息子の罪を許し、愛を持って優しく受け入れ、彼の帰りを喜び、祝宴をしてくれました。
本当の愛を知るには、神様のアカペーの愛をあなたが体験する事から始まると思います。
それを体験できれば、本物と偽物の愛を識別する事ができるようになると思います。
昔、大阪の豪商は息子に本物の小判で遊ばしたそうです。
本物の感触を覚えることによって、将来商売する時、偽物を識別する眼力を養ったそうです。
あなたも神様の本当の愛て包まれて生きることによって、本当の愛を識別する心を養って下さい。
「たとい父母が私を見捨てても、主が私を迎えられるでしょう。」 (詩篇27篇10節)。
Copy right (C) 1999 Kinpouden. All Rights Reserved..